人の悲しみが分かる犬

犬は昔から、人間の共でした。最近の研究によって、実際、人の悲しみを理解し、癒しを与える生き物だと分かったようです。


犬の癒しの実験

飼い主かどうかにかかわらず、人が悲しんでいると、そのそばにやってきて、慰めてくれます。そのことを研究するため、イギリスである実験が行われました。

ロンドン大学のゴールドスミス校の研究者達は、飼い主のいる部屋と、知らない人がいる部屋を用意し、その中に、様々な種類の18匹の犬を入れ、部屋にいる人々に、突然悲しみながら泣いたり、叫んだりするように指示したそうです。

その結果、18匹中15匹の犬は、自分が夢中になってやっていることを止めてでも、悲しんでいる人の所へ行き、寄り添い、彼らに触れるという行動をとったそうです。

それは、悲しんでいる人が、飼い主かどうかは関係なく、犬は人を慰めるという行為をするという結果だったそうです。

実験の一例をお話しすると、最も若い、生後8ヶ月のラブラドールは、自分のしっぽを追いかけるのに夢中だったそうですが、知らない誰かが泣くふりをしたら、その人の方に行き、前足をかけたといいます。


人の感情が分かる

これは、人間の幼児(3、4歳)と同じような対応だそうで、犬の行動は、人間が成長するにつれ習得する社会的な精神の成熟の表れだそうです。

犬は、人の感情を理解でき、悲しみを共有できるのです。