ペットロスとペットロス症候群
ペットを愛する人にとってペットとの死別は辛いものです。
飼い主によっては、うつ状態に陥るケースもあります。
このようなペットロス、あるいはペットロス症候群が、どのようなものかご紹介したいと思います。
ペットロス、ペットロス症候群
ペットロスとは、飼い主がペットを亡くした体験を言います。ペットロス症候群とは、ペットロスに起因して精神症状、あるいは、身体症状を伴う症状が出ていることをいいます。
ペットを亡くした飼い主であれば誰でも経験することなのです。
しかし、ときに、これが重い症状となり、心身の病気となってしまうことがあります。
これがペットロス症候群です。
日本では2000年代頃からペットロス症候群が注目されるようになりました。
理由は、飼い主とペットとの関係性が大きく影響しています。
かつて、ペットは、単なる使役動物という地位でした。
時を経るにつれ、ペットは愛玩動物と変わりました。そして、ついには、ペットを生活上の伴侶として扱うコンパニオンアニマルという高い地位に至りました。
ペットを家の中で飼うことも普通になり、ペットは家族の一員になってきました。
飼い主とペットとの関係性はずっと深まり、ペットへの愛情が増すにつれて、ペットを亡くしたときの悲しみが深くなってきたのです。
ペットロスの状態になると、飼い主は、抑うつ、罪悪感、否認、怒り、悲しみ、混乱、不眠といったような気持ちを抱くことがあります。
その中でも、抑うつ、罪悪感、否認、怒り、は克服が困難な感情と言われています。
1ヶ月以上、悲しみと不調が続いている場合には、日本医師会では受診を勧めています。
また、心療内科や精神科など専門医の受診も勧められています。
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